籠のなかの小鳥は

「ただいま帰還いたしました」
うやうやしく珀斗が告げる。
清かな光を投げかけてくれる、月のひと。


「しばらく見ないうちに髪も伸びて、またいちだんと愛らしくなったなぁ」
青波。生まれついての風流皇子。


「ずっと気にかけていた。元気な様子でなにより」
寡黙で心優しき黒の宮、昴。


「皆様・・・よくぞご無事で」

泣き笑いの小鳥を、蘇芳がしっかと胸に抱き寄せる。


「お前こそが、この国にただひとりの日嗣の皇女。誇りに思うぞ」


彼の言葉を耳にしながら、安堵に濡れる瞳をそっととじる。