籠のなかの小鳥は

小鳥が、この平安のパラレルワールド(としか表現しようがないのだけど)に連れてこられてから、はや二十日ほど。


ようやくこの世界のあらましや、自分の立場が飲み込めてきたところだ。

少しずつ理解してきたとはいえ、ここで暮らしてゆくには、どうやら価値観のコペルニクス的転換が必要なようだ。



ここは、番(つがい)の一族が治める、大和(やまと)の国————


身分制度、政治体系、文化など、国家のなりたちは、どうやら古典や日本史で聞きかじった平安時代のそれに近い。

しかし、日本史は、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸と時代が移り変わっていったけれど、ここ大和の国では、番の一族による治世が神代から続いているという。