籠のなかの小鳥は



内裏 後宮 常寧殿———




おいたわしい、と典侍(ないしのすけ)は小鳥に言う。

「さぞや元のお国では、おつらい目に」


短い髪に、手足を出した格好で、動き回る。
この世界では、下仕えの女性でさえ「そんな無体な扱いは受けない」のだとか。


この髪の長さはセミロングといわれて美容院では、追加料金を取られる長さで。
あのスカートの丈は標準で、もっと短く改造する子も多くて。
自分のことは自分でする、のがまっとうである、と教えられてきた。


この面倒見のいい典侍(ないしのすけ)にそんなことを説明したら、卒倒してしまうかもしれない。
ちなみに、典侍(ないしのすけ)は宮中に仕える女官の位で、最上位にあたる。