籠のなかの小鳥は

恥じらいもなんのその、たちまち三切れを平らげた小鳥である。


「あなたは本当に美味しそうに食べる」
青波は笑んで、こちらを見つめる。

太ってしまいそうです、と小鳥は眉をよせた。


「そんな心配はしないで。ねぇ、なら僕もいただこうかな」


膝で立つと、すすっとこちらへ寄ってきた青波が、小鳥の手から皿を受けとる。

同じ楊枝でいいのかしら、とちらと頭をよぎる。

なんのためらいもなく、青波は餅を一切れ刺して口にはこんだ。

「ふふっ、うん、たしかに美味いな」

ちろりと唇を舐めて、青波がこちらをのぞきこむ。


やっぱり、この人の目は・・・・


青波の目は、青い。深く透きとおる青が、夜空の星のように虹彩に散りばめられて。
玻璃のような瑠璃のような、危ういまでの美しさ。

魅入られてしまいそうだ。