文机の上にちょこんと止まってこちらを見上げる、主を思わせる愛らしい小さな鳥。
「なぜだろうな」
そう口に出すと、戸惑って瑠璃色の目をしばたく。
籠の中にでもこめて、自分のものにしてしまおうかと、そんなことが頭をよぎる。
軽く頭をふって、文を引き結ぶ。ふと思いついて、小手毬の花房をひとつその文に添えた。
「返し文だ。待たせてすまなかったな」
ふるふると首を横にふり、文と花をつかむと枢は飛びたっていった。
白い花びらがひとひら、文机に落ちた。
「なぜだろうな」
そう口に出すと、戸惑って瑠璃色の目をしばたく。
籠の中にでもこめて、自分のものにしてしまおうかと、そんなことが頭をよぎる。
軽く頭をふって、文を引き結ぶ。ふと思いついて、小手毬の花房をひとつその文に添えた。
「返し文だ。待たせてすまなかったな」
ふるふると首を横にふり、文と花をつかむと枢は飛びたっていった。
白い花びらがひとひら、文机に落ちた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)