籠のなかの小鳥は




御簾のすき間をすり抜ける、かそけき音。

昴は、帳台の内で目を開けた。


———今日も来たのか・・

手をのばして帳をめくる。
枢が文机に飛びのり、文を置いたところだった。

見つめるこちらに気づいて、一瞬身をすくませぴょこんと頭をさげる。眠りを妨げてしまったことを、詫びているようだ。


なんとも愛らしい仕草に、ふっと口元がほころぶ。

そのまま飛び去ろうとする番に、「いま、しばし」と声をかける。

体を起こし、帳台から出てきた昴を、枢が心配そうに見上げる。

「もうだいぶ、良いのだ」

昴の言葉に、小首をかしげる。


「返しの文をしたためよう。持ってかえってくれるか?」

こくりとうなづいて、かしこまる。