籠のなかの小鳥は

ああもう、と肩を落とす小鳥だったが、時間がたつと考えも変わった。


結婚する(かもしれない)相手が、他の男にせっせと手紙を書いていたら、いい気はしないだろう。

自分は、配慮が足りないのかもしれない。
文だけでなく、他の皇子たちの気配を感じさせるものも、なるべく目に触れないようにしよう。

遅ればせながら、そんなことに気づいた小鳥である。



苦心惨憺して書き上げた文を、快癒の願いをこめて自分の番に託す。


文を趾(あしゆび)につかんで、枢が羽ばたいてゆく。


どうか、どうか早く良くなりますように————