籠のなかの小鳥は

あぁ、またっ!!

びりびりと大気を揺るがし、落雷の音と衝撃が轟く。

・・・そういえば、内裏って落雷にあって死者がでた事件があったような・・・日本史で習った記憶がよみがえり、小鳥はいっそう体をちぢこませる。


だ、誰か・・助け・・・


たったっ、と確かな足運びが、ふせている床を通して伝わってくる。袴を引きずる女官の足音ではない。男性のものだ。

近づいてくる。

シャッ、と御簾がはねのけられる音。

あぁ、黒の宮様、とかづらが安堵の声をあげる。

「宮中に宿直していたのでな」いつもながらの簡潔なもの言い。


「く、黒の宮様・・」
小鳥はあわてて体を起こす。

「障りはあられないか?」
そっとかたわらに膝をつく。真摯なまなざしだ。