————くる!!
小鳥は、はっと顔を上げる。
けげんな表情でこちらを見る、古典教師と視線が合った。
クラスメイトもちらちらと、こちらに目を向ける。
「・・・籠森(かごもり)さん?」
———来るっ!
彼らが来るのだ。誰に教えられるでもなく、小鳥はそれを知った。
彼らがここへ、やって来る。自分のもとへ。
小鳥の内で、枢(くるる)がわななく。
小鳥は、はっと顔を上げる。
けげんな表情でこちらを見る、古典教師と視線が合った。
クラスメイトもちらちらと、こちらに目を向ける。
「・・・籠森(かごもり)さん?」
———来るっ!
彼らが来るのだ。誰に教えられるでもなく、小鳥はそれを知った。
彼らがここへ、やって来る。自分のもとへ。
小鳥の内で、枢(くるる)がわななく。


![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)
![he said , she said[1話のみ]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1740766-thumb.jpg?t=20250404023546)