『はい、ちょっと待っててね』(事務の人)

少しして、先生が来た。

『おー、さき。(私の名前)』

『先生、結婚したってほんとですか?』

恐る恐る聞いてみた。

『うぉ!なんで知ってんだよ////』

 先生は照れながら言った。

『ほんとだっんですね。』

やっと気づいた。

自分がどれだけバカで、うぬぼれていたの

かを。


私は下を向いた。泣きそうなのがばれない

ように。

そんな私のきもしらないで、先生は

『なに?どーした。』

 私(下を向いたまま)

『言わないとわかんないだろ。』


 私(言えるわけないじゃん)

『あっ!?もしかして俺のこと好きだっ

 たとか??ニヤ』

『そ、そんなわけないでしょ。うぬぼれないでよ。』

あぁーあ。嘘ついちゃった。

『だよなー。(笑)
  
 俺、生徒とか考えらんないし。』

(そうだよね)

『こっ、こっちだってこんなおじさん

  恋愛対象に入んないですよ。』

うわっ、いっちゃったぁ。

『だーれがおじさんだって?』

『に、26なんてもうおじさんです!』

『まだ、26だ!

 って、それより何しに来たんだよ。』

『まさか、結婚したのか聞きにきただ

 けとかゆーなよ?』

『あ、当たり前じゃない!』

『ハァ、あのなぁ、俺もそんな暇じゃないん

 だけど』

 (そうだよね。)

『ごめんなさい。』

『お幸せに。』

バタバタバタバタ

『ちょ、おい!』