初めて先生をみたのは小学六年生のとき

だった。

小学生ながら大人な恋に憧れを抱き、好き

になるのはいつも先生。

着任式で初めて見たとき、一瞬で胸がドッ

クドック鳴った。

名前は秋下たかし 26歳

少し身長はひくめだったが、顔がもろにタ

イプだった。

今思えば26もの男の人が小学生なんて相手

にするはずもないと少し考えればわかるこ

となのに、その時の私はとてつもなくバカ

で、頑張れば叶うかもしれないと思ってい

たのだ。

どうしてもこの思いを叶えたくて、職員室

になんの用もなくいったり、先生の前で

わざと大きな声をだしたり・・・と、我ながら

頑張っていたのだと思う。

そして、水泳の時間。

私は4歳の頃からスイミングにかよっていた

ため、泳ぐことはとくいだった。