「そしてあとひとつ」
グイッと手を引かれてやって来たのは、人混みからすこし離れたところ。
「翔くん?」
突然の翔くんの行動にびっくりしてると
「玲を幸せにできますように」
「え…?」
「前に一回、玲を傷つけたから。
だから…今度は絶対に幸せにする」
ねぇ、翔くん。
私、ほんとに嬉しくて幸せだよ。
「そんなの…もう叶ってるよ」
「ん?」
「だって私は…いつも翔くんから幸せをもらってるもん」
ぽろ、と零れた涙を拭おうとすると、その手を掴んだ翔くんは
「それじゃあ、もっと幸せにしてあげる」
ちゅっ、と涙のあとにキスをして、とびきりの笑顔をみせた。
