金曜夜のファミレス
喧騒の中で異様に眩しいライトの下
わたしは孤独と戦うのだ
「……なんで、断らないをですか?
……そんなの、相手に失礼じゃないですか?」
気付いたときは既に遅かった
私の声はふるえていた
「……ハル君は……本気で、貴女のことが……好きなんですよ
いまだって貴女のために、バイト増やして…………
ハル君は知らないんですよ……貴女が……
貴女に、他に男がいること……
どうして……、どうして、ハル君の優しさを仇で返すような真似するんですか!!
そんなの、ずるいですよ!!」
張り上げた声は
静かに流れる空気に緊張を与えた
目をそらすな
彼女から目をそらすな
彼女に飲み込まれるな
わたしを保て……
「ずるいのは、芹沢さんでしょ」
彼女は続ける
光悦に満ちた笑顔を貼り付けて、
「正直に、言えばいいじゃない……
私からハル君を取らないでって」
それは私に恐怖と憎悪を与える

