「美咲ちゃん、いつ?」

プリントを見ながら聞いてきた千秋ちゃんに、
「1日目、千秋ちゃんは?」

わたしは答えた。

「あたしも1日目。

一緒だね」

そう答えた千秋ちゃんに、わたしたちは笑いあった。

「美咲ちゃんのお母さんを見るの楽しみ。

きっと、美咲ちゃんに似てかわいいんだろうなあ」

そう言えば、三者面談の日が千秋ちゃんと一緒なのは今回が初めてだった。

「どこにでもいるフツーのお母さんだよ」

だから、あんまり期待をしないで欲しいな。

そう思いながら、わたしは千秋ちゃんに言った。

「いーや、きっと美咲ちゃんに似てかわいいに決まってる!」

何でそうやって断言できるのかと謎である。