もしもサンタがいるのなら

お互いの仕事が忙しかったり、休みがバラバラだったりして、『じゃあもう面倒だから一緒に住むか』となったのが、三年前のクリスマス。


別に、新生活がクリスマスプレゼント、とかじゃなくて、単純に喬司の住んでいたアパートと、あたしの住んでいたアパートが契約更新が同じ12月で、『それじゃあ……』みたいな感じもあって。


他人と生活する、という煩わしさは、好きな人と居られる、という喜びで相殺されるかと思っていたけど、そうでもなくて。


お皿の並べ方、布団の畳み方、寝る前の習慣、ラグマットの趣味、理想の住処は一戸建て派か、マンション派か……大きなことから、どうでもいい些細な事まで、ぶつかって何とか少しずつ折り合いをつけて。