「あーーーーもーーーー、緊張して死ぬかと思った」


喬司の意外な一面に驚きつつ、応える。


「サプライズなんてしてくれたの初めてだもんね。」

「いやー、寝たフリばれるかも、から始まって、睦美がご飯を作ってる間に着替えようとしても中々作り出さないし、それより何より金目のものを外に放置ということへの震えるほどの緊張感」

……そこかーい、と思いながらもきいてみる。


「指輪、いつから外で待機してたの?」


「俺が帰ってきた時だから……夜中の1時、くらい?」


「……なるほど」


「寝過ごしたら色々パーになると思ったけど、緊張で全然眠れなかった」


「はいはい、サンタ泥棒が出るかもしれないもんね」


「いや、ふられたら睦美がいなくなっちゃうのかなとか」