夏休みが始まって何日か経つ。
毎日6時30分に起きていたので習慣として、そのくらいには自然と目が覚めた。
『涼しい午前のうちに宿題をすませなさいよ。』
起きてすぐにお母さんに言われた。
 
朝から宿題の話ですかい!
めっちゃテンション下がるわぁ…。
 
お母さんは、三咲の成績に悩んでいた。
三咲はテストでいいときと悪いときの差が激しかった。
それに、大の勉強嫌いで勉強する姿を滅多に見せない。
これにはお母さんも諦めかけていた。