復讐に生きる



「真白、どうした……」


佑哉は言葉を止めて、何かを見ている


視線の先を辿るとそこには一人の人物が立っていた


「……ど、[道化師]」


気配を感じなかったから気付かなかった


「もしかして、海竜を潰したのは、お前、か?」


「──」


[道化師]が振り向いた


黒のフードを被り、顔にはピエロの仮面をつけている


圧倒的なオーラに誰もが口を紡いだ


──間違いない、本物だ


俺達は暫くの間、[道化師]を見つめていた


シュッ!


「うわっ!」


[道化師]は持っていたカードを俺の足元へ投げた


カードには終焉という字が……


「あ、待て!!」


佑哉が叫んだ時には既に二階の窓から飛び出した後だった


噂通り、いや、それ以上の軽い身のこなしで驚かされた


……そうだ、華!


「あ、武瑠!」


佑哉の声を振り切り、階段を上る


一つ一つのドアを開き探す


そして、階段から一番奥の部屋でベッドに横たわる華を見つけた