「──ねぇ、本当にさ見つかるのかな?」


華が下っ端達と話をしていて、幹部室にはいない


それを見計らって真白が気まずそうに口を開いた


「華が探している相手だろ? 今の所平行線だろーけどさ……」


「平行線所か皆無だよー」


「……確かにね。 似ている人物すら見つかってないもの」


佑哉の言葉に俺達は俯いた


手掛かりを元に探している人物


──顔に傷がある男達


「大体、傷って何かしらでできるものだろ? 華が見たのは今から大分前の話だ。 もしかしたら、傷が消えているか……」


「または、既にこの世にいるかすらわからないか」


「「「「!」」」」


錬の一言に言葉をつまらせる


「武瑠、これ以上下っ端達をあの女の駒に使わせるわけにはいかないだろ。 やめさせるように命令しろ」


「……っ、錬!」


あまりの容赦のなさに佑哉が叫んだ