行き先からはして屋上だろう
「……いいんでしょうか」
「いいんだよ! けど、担任の授業には必ずでなきゃなんだよね」
「怒るとコエーもん」
「さすが雷光の先々代だよね」
「らい、こう?」
「あれ、華ちゃん雷光知らないの!?」
「すみません。 雷光ってなんですか?」
本当は知っているが、あえて無知の振りをした
私の質問に皆が信じられないような顔をしている
「……俺達もまだまだかな」
「結構有名なハズだったんだけどね」
祐哉と真白の会話から自意識過剰だと思った
「えぇっと、雷光は全国No.3の暴走族で、総長が武瑠で副総長が祐哉。 俺と真白と練-レン-が幹部。 あ、練がもう一人な」
亮太が親切に説明してくれた
と言っても私が既に調べていたから分かるものばかりだけど
彼らの話を聞きながら階段を上り屋上に入るドアの前に到着した


