『こんな事しておいて、よほど潰されたいようだな!』
「今こちらには人質がいるんですよ。 今は可愛らしい寝顔を浮かべていますが目覚め次第、苦痛に歪む顔が見られると思うと……フフッ」
『テメェ!!』
「来るなら急いだ方がいいですよ? ……おれたちが楽しむ前に」
電話の向こうで武瑠が何かを叫んでいたが、男は遮るように電話を切る
「……私、貴方に寝顔を見せた覚えがありませんが」
「雷光の総長はよほどお姫さまに執着しているようだからね。 羨む姿を思い浮かばせたかったのさ」
男、もとい北原は携帯を近くに置き、私の隣に座る
私の顔をジッと見た後、
「……アンタ、先程と雰囲気違うね? そっちが本性?」
「どうでしょう? それは貴方のご想像にお任せします」
ニッコリと笑うと北原は目を見開いた
か弱い少女を演じる事はやめていた


