「私が付いて行けば隆弘と智也にはなにもしませんか?」
「あぁ、約束しよう!」
「…………わかり、ました」
私は彼らに近づいた
「それは置いていきな。 後を辿られると面倒なんでね」
男はスマホに指を差した
ハッキングされる事を恐れているんだろう
男の指示通りに課題とスマホを隆弘と智也の間に置く
「……っ、は、な。 行っちゃ……ダメ」
「!」
その時、微かに息がある隆弘が私の手に触れた
力が残っていないのか掴む事はなかった
「……申し訳ありませんでした。 私がもう少し早く戻っていればこうなりませんでしたのに」
──目から涙がこぼれ、隆弘の手に落ちる
「……だから、二人を助けさせて下さい」
「……っ」
頬を涙で濡らしながら私は笑う
隆弘の手をどかし、立ち上がって男に近づいた
男は近づいた私の肩を抱き歩き始めた


