「……なぁ、教えてくれ。 アイツラは、武瑠達は何をしたんだ」
私の足はピタリと止まる
「……聞いてどうするおつもりですか?」
担任に背を向けたまま聞いた故、表情は見えなかった
「それは、直接聞く。 聞いてどうするか話し合うんだよ」
話し合う?
無駄な事を……
「──私の話を聞いておりましたか? 忘れている彼らとどう話し合うおつもりですか?」
「!?」
振り向いた私を見て担任が青ざめたのがわかる
普段笑っている人物が真顔で自分を見ている
これほど怖いものなんてないでしょう?
「それとも何ですか? 彼らがした事をそんなに聞きたいのですか? ……例え、人として最低な事をしていたとしても?」
「……っ」
静かな空間に私の声と靴の音が響く
いつの間にか担任を壁に追い込む体勢となっていた
これと似た事を錬さんにした事を片隅に思い出していた


