「──おれたち、ここで待ってるから」
「慌てなくていいからね」
「はい。 ありがとうございます」
校門前に停めて、私は降ろして貰い、校舎へと急いだ
隆弘と智也は校門前の壁に寄りかかり話をしていた
昇降口で上靴へと取り替えて、三階にある教室に向かう
大体の生徒は帰ったのだろう、学校はシンッとしていた
「……菊川?」
三階に辿り着いた時に担任と遭遇した
「どうした、こんな時間に?」
「忘れ物です。 外で下っ端さんを待たせていますので、急いで取りに行かなければなりません。 では……」
頭を下げて通りすぎようとしたその矢先、
「──随分と溶け込んでいるんだな」
担任が呟いたのを聞き逃さなかった
「……えぇ。 皆様に良くして貰っています。
──彼らなんて過去を綺麗さっぱりと忘れてくだったようで」
「……っ」
担任の横顔は何か言いたげな顔をしていた


