『探す宛の人物を探したいんだが……思い出せる事はないか?』


『……月日がたっていますし、余程の参考にはならないでしょう。 ですが、私があの惨劇で見たのはその人達は異性であり、身体の一部に傷みたいな痣があるんです』


──私が探していたのは目の前にいる貴方方ですのに


だから、すぐには見付からないように嘘をついた


異性はあっているが、痣は何かしらの理由でできる


仮に見つかったとしても全くの赤の他人だ


因みに、過去を話したその夜、悪夢を見た


見る度に彼らに対する憎悪が増していく


未だに私を縛る過去の鎖……


それを解き放つには、彼らに罪を意識させ絶望に近い苦しみを与える事


そのためだったら何でも致しましょう


そう、何でも……


「……次の事だが、大事な事だから要心して欲しい」


次の言葉を私は耳に焼き付けた


──他のチームが華を狙っている