「──コレで一通りのは言った……わからない所は?」
「ありません。 基本の事はできるようになりました」
文字の打ち方、電話の仕方、メールの仕方などの話を聞いた
「じゃあさ、華ちゃんアドレス交換しよう!」
「わかりました」
「俺も…って、その前に充電しねーと。 祐哉、充電器貸して」
「はいはい」
たかがアドレス交換で何だか騒がしい
ピロンッ♪
器械音が鳴る度にアドレス帳に彼らの名前が記されていく画面をジーッと眺めていると……
「華、今から言う事を聞いてくれ」
「……なんですか?」
真剣な声で言われたため、スマホをカバンにしまい、彼らと向き合った
「まず、華が探している人達だが、悪い。 まだ見つかっていないんだ。 もう少し待っていてくれ」
「……わかりました」
──私が過去を話してから彼らは一週間に三回の流れで私が話した人達を探している