いじめがなくなり、夏休みまで残り一ヶ月を切った頃


私は倉庫で彼らと話をしていた


その時に武瑠から紙袋を受け取った


中身を見ると薄く、手で持てるサイズの四角い形を私は凝視する


「これは……何ですか?」


「何ってスマホだよー!」


僕も持ってるよ、と言って真白はスマホを見せる


「華、携帯持ってないだろ? この前みたいに連絡つかないと大変だからな」


「コレ、テレビで見た事ありますが……高かったでしょう」


「気にすんな。 俺様が買いたくて買ったんだ」


「……」


──繋がりのあるものを頂くのは正直好みませんが……


「ありがとうございます」


内心に本音を秘めて嬉しそうに笑顔を浮かべてお礼を言った


「使い方教えてやる」


私に顔を近付けて武瑠が説明し出した


というか、説明書があるなら私はそれを見て操作したいのに……


何故でしょう、異様にベタベタしてくるんです


吐き気を催します