「……それで、彼女はどうなの?」
「順調ですよ。 華は嫌な顔一つ見せないで彼らと関わっていますし」
「そうじゃなくて、あたしの立場から何もできないでしょ? 学校では他人の関係設定だから余計な事には首を突っ込めないし……」
女性が聞きたいのは華のいじめについてだった
「それなら、先程主犯共々僕がシメときましたよ」
「はぁっ!?」
驚きを隠しきれていないのだろう、唖然として僕を見ていた
「あ、その場に華もいたんで問題ないです。 それと主犯共々は近いうちに学校辞めるかもです」
「……そう、なの? ……へぇ」
何も言えないような口振りで座るように体制を戻した後、一人でにブツブツと呟いていたが僕はそのままにしていた
それから一週間後華をいじめていた黒揚羽は自主退学をした
風の噂では内乱が起き、その後解散したそうだ
──それきり、華のいじめはパッタリとなくなった
sideend.