「華」
「!」
ハッキリと彼女の名前を呼んだ
ハッとするように頭を上げた後、華は僕に向けて微笑む
「アイツ、どうする?」
「……あぁ」
今だに何かを言っている彼に視線を向けて考える素振りをする
「どうする事もありません。 戻りましょうか」
「……りょーかい」
ほっとくような答えに不満はあったが、華の意見を尊重する
先に行く華の後に続いた
「錬さん、私はそろそろ戻ろうと思います。 一緒に行きませんか?」
「誰がお前なんかと」
「そうですよね。 では、お先に」
華は錬に笑いかけて歩き出した
「天音、であってるよな?」
首に手を当ててその場に立っていると錬が話しかけてきた
「そうだけど?」
華の復讐相手ではないだろうが正直言ってコイツは僕にとっては敵だ
素っ気なく返すと錬の口から出てきたのは予想もしなかった言葉だった


