復讐に生きる



「ご安心を。 今スグには行いませんので……時間はまだあります」


「……案内する」


「よろしくお願い致します。 では、くれぐれも私の邪魔だけはしないようにお願いしますね」


何も言わず睨む理事長に笑いかけ、私は先を行く担任の後を追いかけた




















「お前のクラスは 3ーD だ。 そこにあいつらがいる」


「まぁ! オマケに席が近ければ復讐のチャンスが早めに巡ってきますね! 私、運がいいんです」


手を合わせて嬉しそうにしている私に担任は表情を曇らせた


クラスが近づく度に聞こえてくる声


それは煩わしい程だ


「俺と一緒に入ってこい」


「はい」


ガラッと音を立てて先に担任が入ると煩わしい程にうるさかった教室が嘘のように静かになった


私が中にはいると主に男子からざわつき始めた


周りを見ると窓の一番奥の席が一つだけ空いていた