「えぇ、過去を話したにも関わらず思い出しもせずに挙げ句の果てに両親を殺した人達を探すと言ったんです。

その人達は紛れもなく彼ら自身ですのにっ! ウフフッ!

ほんとうにクズですね!!」


自身だと気づかずに探すとか、それを命令する彼らを想像すると笑いが込み上げてくる


「──で、今から命令通りに動いてもいいの?」


「構いませんよ? 私の作戦には支障は出ませんから」


「そう。 じゃ、行ってくるよ」


「はい。 気を付けてくださいね」


その人物は私の頭を撫でると再び闇に溶け込んでしまった


「……さて、私も帰って身体を洗わないと。 抱き締められた時の気持ち悪い感触が残ってますからね」


冷静さを取り戻した私は歩き出す


翌日からの彼らの行動を楽しみにして……