担任の表情は警戒するものに変わっていた
「ちょうど来ましたから、私がなんの目的でここに来たのかお教えしましょう。
──雷光の現幹部の人達に復讐しに来ました」
「!?」
「復…讐?」
復讐の言葉に理事長と担任の顔色が変わった
その様子を見てさらに畳み掛ける
「私は彼らを恨んでいます。 ですのでお二方には悪いのですが復讐させていただきます」
「ま、待てっ! 何故なんだ、あいつらは何をしたんだ!?」
担任は戸惑いを隠しきれていないようだ
理事長は平静を装っているようで内心は焦りで一杯だろう
「残念ですがお教えできません。 それに関しては向こうが覚えているかどうかもうやむやですし……」
それは会ってみないとわからないでしょうね
「先生、授業を中断しているのでしょう? 行きましょうか」
「……」
未だに警戒している担任に微笑みかけた


