「!? ち、近づくな!」
錬さんの顔が次第に青ざめていく
それでも私は歩みを止めなかった
錬さんの方も後ろに一歩ずつ下がっていく
「来るな!」
「来るな、と言われましたら来たくなりますね」
「……っ」
ガシャッ
「!?」
後ろを見ないで下がったのだろうか錬さん背中はフェンスにぶつかっていた
それでもお構いなしに近づいていく
「やめろっ! これ以上はやめてくれっ……!」
その場にへたり込み、頭を抱えて叫ぶのを見て私は歩みを止めて錬さんを見下ろした
その距離は1メートル弱
「錬さん」
「!?」
私を見る目は先程と打って変わって目には恐怖の色が写っていた
「私は目的をお教えするつもりでしたが、そのためには条件があります」
「なん、だ…よ」
私は膝に手を置いて少しでも距離を近づけるようにする


