仲間を差し置いて勝手に決めた事、私を仲間の側に置いてはいけない事
でもね、彼らは私を既に認めているんですよ
だから、言いくるめられるのは錬さんの方です
さて、どんな答えが──
「──華は何かを抱えている」
「……え」
武瑠の言葉に思わず口を開いてしまった
「はじめて見た時に目に光がなかった。 だから、姫にして光を与えたいんだよ」
「……」
驚きました、まさかそこまで見られていたとは
気に入ったから、それだけの理由で連れてきたのかと思いました
──けれど、私から光を奪ったのは武瑠、祐哉、真白、亮太……貴方方なのですよ
どんなことを言われても私の心は動かない
あくまでオナカマごっこに付き合っているのですから
「錬、お前には辛いだろうけど俺達に協力して欲しい」
「……」
錬さんは何か言いたげな顔をしていたが、すぐに項垂れて「わかったよ」と一言呟いた
渋々と言ったようだ


