復讐に生きる



下っ端達は彼らの"罪"を知らない


だったら時期が来たら教えてあげましょう


そして、輝かせていた目を一瞬にして曇らせてあげる


「──よろしくお願いいたします」


一礼すると、下っ端達からは盛大な拍手を送られた


「異論はないな! お前ら、各自の持ち場に戻れ!!」


`はいっ!´


下っ端が動き始めた後で私達は幹部室に戻った



















「──どういう事だよ」


それからほんの数分後だった


壊れるんじゃないかと思われるほどの勢いで入ってきたのは錬さん


怒りをあらわにした表情で皆を睨んでいた


「連絡をしたハズだ」


「ふざけんな、勝手に決めやがって」


「落ち着いて、錬」


「落ち着けねぇから言ってんだよ! 大体、何でこの女を姫にすると言ったんだよ!!」


私を見た時の怒りの理由が彼らとは違う


恐らく、天音と話をしたんだろう