「華の髪は触り心地がいいな」


「……そうですか」


一刻も早く離して欲しい、その願望を顔に出さないように笑顔を取り繕った


コンコンッ


「総長、全員が集まりました」


「あぁ、お前ら行くぞ。 華、何を言うか考えとけ」


「……あの、錬さんは」


「錬なら、もうすぐで来ると思うから先に始めていよう」


「……」


祐哉の言葉に無言で頷いた


この話からだと全員ではない


一人かけた状態で話を進めようとしているのか


配慮を考えるべきなのは錬さんでしょうに


「お前ら話を聞け! 今から雷光の姫を紹介する!!」


二階から見下ろすように言葉を投げ掛ける総長を冷ややかに見つめていた


「華、挨拶」


「……はい」


武瑠の前に出て下っ端達を見下ろす


下っ端の目は眩しすぎる位に目を輝かせていた


「……皆さまはじめまして、菊川華と申します」


今の状態を見てある事がわかった