「なんだ、じゃねーよ、電話したら返せっていってたろ? 何か用かよ」
『何か、ではない何度も連絡したのに返したのは今か? お前、どこにいるんだ』
「あんたに関係ねーよ」
『お前は我が家の大事な跡「口開けばそれかよ。 もっとマシな電話寄越せや。 血ぃ繋がってねーのに偉そうにほざくなや!!」』
『待て! たけ……』
ブヅッ!
言いきる前に通話を切った
「チッ……金しか出さねー癖に偉そうに父親ぶんじゃねーよ」
ソファーの上に放り投げ、忌々しげに吐き捨てた
俺はベッドに腰掛け、るる子の頭を撫でながら満たされた幸福感を確かめる
理由は簡単だ、彼女が俺のモノになったから
俺のモノになった以上は二度と離さないし、ならなかったら切り捨てればいい
…………そうだ、これまでどうして忘れていたんだろうか
だがすぐに理由を考えるのはやめた
ただ、今はこの幸福感を噛み締めるように眠ろう
るる子がいればいい
──愛そうとしない華はもういらない
そうして俺は笑みを浮かべてベッドに横になり、眠りについたのだった
side end.