あれからどれ程の時間が経っただろうか
生まれたままの姿の俺とるる子はベットに肌を寄せあっている
溜まっていたのがスッキリしたようだ
るる子は幸せそうにスヤスヤと寝息を立てている
俺は彼女を起こさないようにベットから下りて自分のスマホを取り出した
着信数がえげつない位届いていて驚いた
ほとんどが祐哉からでチマチマ真白と亮太から
華からは一つもなかった
……ま、コイツはもうどうでもいいがな
華には祐哉がいんだろ
俺様にはるる子がいるしな
仮に謝ってきても許さねーし
雷光のメンバーの中に混ざった名前に指が止まる
「……」
迷ったが電話のボタンを押し、耳に当てた
一回、二回、三回……相手は出る様子はないようだ
きろうとして耳から離そうとした所でプツッと音が鳴り、スウビョウノ沈黙
『──なんだ、こんな時間に』
しゃがれた声がスマホを越して届いた