その時、幹部室の外が騒がしくなった
「え、何?」
「もしかして他のチームか!?」
「やだぁ、武瑠怖ぁい!」
警戒しだす二人を横目にるる子が震えだした
「俺達が見てくる、るる子はここにいろ」
「やだぁ、一人にしないでぇっ!」
姫である彼女を危険な目にはあわせるわけにはいかない
だが、声をあげて泣き出す姿が怯える小動物のようで……
「……コイツも連れていく」
「はいっ!?」
「何でだよ!」
ギョッとしてる真白と亮太
「怖がってんなら一人にするわけにはいかないだろう。 俺があってもるる子を危険な目にはあわせねぇ」
「……武瑠ぅ」
隣で嬉しそうな声が聞こえた
「──ハァ…わかった、なら二人は後ろ側にいるか幹部室に残りなよ。 何かあっても守れる自信はないから」
祐哉はトゲのある言い方をする
この時の俺はその態度に無性に腹が立った