歩くのは苦じゃないむしろどんどん歩きたい


何せ倉庫まで二十分とかかりませんからね


学校指定区の通路をでて広い道に直面する


そこで久しいメンバーと出会った


向こうもどうやら気付いたようで手を振って私の元まで走ってくる


「華だぁ! 暫く振りじゃん!」


「ここで会うのって何気に奇遇じゃない?」


隆弘と智也、次期幹部となる予定で敵チームの攻撃に寄って暫く病院に入院していた


「お二人はもう大丈夫何ですか?」


「うん! 完治したし、体力取り戻すために暫く倉庫に行ってなかったからそろそろ行こうって智也と」


「いつまでも顔出さないとなると皆に忘れられそうで……」


「そんな事ありませんよ! こうして元気な姿を見せられると、きっと大喜びですよ」


兎も角二人が五体満足で目の前に立っているのが正直な所


普段から暴走族らしからぬ二人を少なからず好意は持っていましたから


……数少ない友人としての意味で


「華、よかったら倉庫の様子教えてくれない?」


「途中でジュース奢るから! 歩きながらさー」


「構いませんよ。 ですが、私も事情があって暫く倉庫に行ってないんです。 つい最近のでもいいですか?」


「大丈夫だよ」


そこからは雷光の様子を隆弘と智也の三人で倉庫に向かった