「──先程から聞いていますとまるで乞食のような台詞ですね」
黙っていたのは途中で言葉を挟むと益々酷くなるからだ
……低脳の戯れ言が
「本当に救いようがないお馬鹿さんですよ。 まるで井の中の蛙の様にふんぞり返って、フフッ……笑いが止まりません」
クックッ、と喉を鳴らし座り込んだまま笑う
「何が可笑しいんだよ!!」
「あぁ、これは失礼しました。 ですが今言ったことは強ち間違ってはいないでしょう?」
憐れみを残しながらるる子を見た
彼女はギリッと歯を鳴らしてぶるぶる震えている
意外と物分かりはいいようだ
「そんなるる子さんに一人"忠告"をしたいのです」
「ちゅう……こく?」
「はい。 私はるる子がしたい事は邪魔するつもりはございません。 ですが、同時に私のとある目的の為に雷光にいるのです。
……しかし、事情でそろそろ辞めどきと、感じているのは確かです」
「だったら「それは今、ではありません。 せめて一月だけ私と仲良くしては頂けないですか」」
ーー私の次の段階は雷光を陥れる事
その為にはもう少し雷光の内部で探っていかなければならないのだ