「……えと、言いたい事はわかりました。 ですが、それは承諾するわけにはいきません」


「はぁ!? つべこべ言わずに辞めろよ!!」


「ですから、それを決めるのは私ではなく総長である武瑠です。 個人ではできない事なんですよ」


「じゃぁ何!? 理由がないと抜けられないの!?」


「……恐らくです。 るる子さん、私を嫌う理由はわかりました。 ですが、私は仲良くしたいのです」


私は自分から握手を求めてみた


この後の彼女の行動でこれからが決まる


握手に答えてくれれば私なりの平和的解決を……


答えなければ……


パシンッ!


「……誰があんたなんかと」


右手がヒリヒリ痛む


るる子は私の手を振り払った


「あんたが辞めないならこっちだって考えがあんだよ! ブスのクセにるる子と同じ所に立つなよ! 雷光の姫はるる子が相応しい!

ずっと狙っていたのに横取りしてんじゃねーよ! この女狐が!!」


るる子は両手で思い切り突き飛ばす


その場で転がった私を見て高らかに笑った


「アハハハハッ! 何か言い返してみなよ! もしかして怖くて言えなくなっちゃったー? ブスで女狐な華ちゃーん?」


「……」


「あ、さっきペンケース漁ったんだけどこれ、るる子が気に入ったから貰ってあげるー! 別にあんたにあってないからいいよね~?」


ヘラヘラと笑いながら見せてきたのは桃色のシャープペン、買ったばかりの物だ


使いやすく結構気に入ってましたけど……