──放課後、体育館裏の倉庫前
私は一人そこにポツンと立っていた
手には〔体育館裏の倉庫前に来い〕とかかれた手紙を持っている
指定まで命令口調、どこまでも見下されたものだ
私が使っているペンケースに入っており、盗難が無くなったから置いたままだったが再び再開したようだ
犯人は一人しかいない
「……華ちゃん、お待たせぇ」
ヘラヘラとした口調でるる子がやって来た
「何か用事があったのですか? 随分と時間がかかりましたが雷光の皆様を待たせてはいけないですし……」
「はぁ!? 何るる子に指図してんだよ!」
いきなりの豹変振りに思わず私は目を見開いた
「ブスのクセにお高く止まっちゃってさぁ! お嬢様ぶってんじゃねーよ!!」
「そう見えてましたか? だったら謝ります」
「そんなの要らねーよ! だったら雷光の姫辞めろよ! るる子がその役目やってあげるから!!」
「……」
いけしゃあしゃあと言いたい放題言うるる子に嫌気がさす
やはりと思ってたけれど、彼女の目的は雷光の地位だ
心なしか頭痛がしてきた