「るる子は昨日も一昨日も買ってあげたでしょ。 今日は我慢して」
心なしか祐哉の言葉がトゲトゲしい
「そーだよー! るるちゃん、我が儘だなー!」
「逆に謙遜すぎる華を見習ったらどうだよー」
真白と亮太は冗談混じりに言ったつもりだが、次のるる子の行動で通じなくなった
「……っ、るる子我が儘言ったつもりないもん」
なんと、目から涙を溢し、泣き出したのだのだ
ボロボロ、の表現が使われる程の号泣っぷりに真白と亮太はおろか、祐哉まで唖然としている
「る、るる子さん、大丈夫……ですか?」
私は驚きつつも内心引いていた
もはやドン引きレベルだといってもいい位だ
だが、彼女が先程まで泣く兆候が見られなかったのは確か
もしかすると彼女は演技が上手いかもしれない
「ウウッ……ヒグッ、エグッ」
るる子は嗚咽を漏らし、そのまま武瑠の胸に抱きついた
武瑠は彼女の頭を撫でて、三人を睨み付ける