今の会話でるる子が顔色を変えたのを見逃さなかった
「えー! 武瑠ぅ、るる子はぁ!?」
「お前は佑哉にでものせて貰え」
「……わかったぁ」
るる子はふてくされ、武瑠の腕にもたれ掛かる
そして私を睨み付けた
私は素知らぬ顔をし祐哉の隣に座る
「そーだ、この前テレビで見たんだけどぉ、近くに可愛いお店ができたんだぁ! 二人で行こうよぉ」
「あ? どこだよ?」
一つの携帯の画面に武瑠とるる子は顔を寄せる
その体勢で彼女は見せつけるかのように私を見てニヤリと笑った
見てもなにも感じないが、正直彼女の行動が時折わからない
「あ、俺、購買で買いたいものあったんだ。 華、何か欲しい物とかあるかな?」
「え……私は「あ、るる子は何だか甘いもの食べたぁーい!」」
祐哉の質問に答えようとした所、大きな声でるる子が遮った
祐哉は一瞬だけ真顔になり、すぐに苦笑いを浮かべる