「──これは少しは彼らも考えるようになったでしょう」
とある掲示板の書き込みを見て、フフッと笑いを溢した
幸いアドレスはどこかで拾った者でハッキングしたとしてもすぐに捨てたから見つかる事はないだろう
「……天音、錬さんの様子はいかがですか?」
「華の予想通り! あれっきり倉庫にも姿見せてないよ」
「……そうですか」
錬さんのいない状態の彼らの様子を想像してみる
慌てふためいている?
過去を思い出そうとしている?
それとも、"雷光ヲ恨ミシ者"への対策を練っている?
「まぁ、それは夏休みを明けてからわかりますね。 錬さんがいなくなった雷光はやりやすそうですね」
ずっと見張られているようで、正直目障りでしたから
「天音は引き続きお願いしますね」
「わかった」
このまま順調に進めばいいとこの時は願っていた
──しかし、その矢先にとあるアクシデントが私に襲いかかったのだ