「──ハッ、ハハッ」
流れる血を見て乾いた笑い声が口から溢れた
そうだ、何を不安がる必要があるんだ
オレは雷光の幹部だ、下っ端から武瑠達に認められて幹部となった
となれば、オレは認められているんだろう?
だったら、話してくれるさ
先代の事、過去の事……
『俺達は錬の味方だ。 だから、抱えているモノを俺達も抱えてやる』
そう言ってくれたんだ、大丈夫
そしてあの女に言ってやる
"貴様の思い通りにはなんなかったな"ってな
早く戻ろう、急に倉庫に出たから心配しているだろう
オレは踵を返し、来た道を戻った
「──錬! どこに行ってたんだ!?」
「わっ! 右手、どうしたのっ!?」
倉庫に戻ると亮太と真白が駆け寄ってきた
「気分転換に散歩。 コレは、転んだ」
「もー、出掛けるなら言ってよね! 後、手当てしないと」
ほら行くよ、と真白に背中を押され、幹部室へ入った
中には佑哉がいて、オレの右手を見て驚いていたが「転んだ」と言って誤魔化した


