「それなら聞けばいいんです。 錬さんは幹部なんですから教えてくれるでしょう。 待っているだけでは、知りたいものも知れないですよ」
「……何、を」
「この噂を知りませんか? "雷光は過去に荒れていた時代があった"……実はそれは彼らが下っ端の時の出来事らしいですよ」
「!?」
「私も無知のままではいけないと思いパソコンで調べた所、この一言が書き込まれていました」
「……」
錬さんは以外と表情が変わりやすいですね
「あくまで"噂"ですから、もしかしたら彼らは貴方には本当の事を話してくれるでしょう」
──噂でしたら、ね
「……」
「では、私は行きますね。 天音」
「ハイハイ。 じゃあね、錬くん」
天音は私の方に駆け出した
私は錬さんに背を向けてその場を離れる
「……っ、菊川! もしも、武瑠達が教えてくれなかったらオレは……オレはどうすればいいんだっ!!」
悲痛とも言えるような叫び声に私は立ち止まる事も振り向く事もなく、そのまま歩き続けた


