「錬さんはそれほど雷光に心を開いているようですね」
私の様子を見て錬さんは目を見開いたが、またいつものように私を警戒する
「当たり前だ、オレは武瑠達に救われた。 アイツらがいなければ今頃人間不信になっていただろう」
「……」
その言葉に私は疑問を抱いた
彼らは決して許されない罪を犯したにも関わらず錬さんや下っ端達が信頼しきっている
調べてわかったのは錬さんが雷光に入ったのは先代から今の代に変わってすぐの頃
それは下っ端達も同じの様で、恐らく彼らの"昔"を知らないから付いていけるのだろう
「──それは彼らの昔の事を知ってでも言える事でしょうか?」
「……は?」
そんな疑惑を確かめるように聞いた私の質問に錬さんの眉がピクリと動いた
「ご存知ないですか。 彼らは下っ端時代に何をしていたか、先代方はどの様な人達だったのか聞いていないのですか?」
「……」
続けざまの質問に錬さんは押し黙るようにぐっと口を閉じる


