「忘れましたか? 私の側には天音がいるのです。 近づくには注意しませんと、次は骨をいきますよ?」
「むっ……んっ、ん゛ーっ!!」
天音に強く塞がれていても何とか言い返そうとしているが何を言っているのか……
「……天音」
「え、でもコイツ「構いません」」
言いたい事はわかるが、それを制止して離して貰う
天音は渋々といったような感じで手を離した
「ブハッ……お前、何を企んでやがる」
「あら、てっきり後を追いかけてきましたから、貴方の言う女嫌いは治ったと思ったのですが……」
「!?」
試しに一歩近づいてみるが錬さんの肩が跳ね上がり一歩下がる
「どうやら違ったようですね。 ですが、雷光の為に嫌いな異性に近づいたのは余程の進歩でしょう」
パチパチと拍手を送ると錬さんに思いきり睨み付けられた
「──ですが、それがいささか不快なんですよね」
私はニコリと笑いかけ、スッと表情を戻した